400枚の請求書処理時間を99%削減!大幅時短とミス防止を達成できた方法とは?
請求書Web配信サービスにより、業務効率化を達成した事例
公開日: 2024.11.01
HCSNewsLetter 第241号
手作業による請求書発行を改善するために『かんたんぺパレス!』を導入。発行業務を郵送からWeb 配信へ切り替え、作業時間の大幅な短縮が実現。発送遅延も解消され、取引先からの信頼向上にもつながった事例をご紹介します。
- 課題
- (1)手作業による印刷、封入封緘の自動化
(2)発送遅延やミスの解消による信頼維持
(3)作業者の精神的な負担の軽減
- 効果
- (1)4時間の作業がわずか3分に!時短効果
(2)取引先への迅速な対応で満足度向上
(3)ミスの心配ゼロ!ストレスフリーに
目次
請求書発行作業の最適化を実現するための「3つの課題」
サポート課 課長 森田 住美 様
-検討のきっかけを教えてください-
請求書の手作業発行や発送遅延を改善したかったというのがきっかけです。月に4回の締め日に合わせて行っていた印刷、封入封緘、郵送の業務を見直すことにしました。
これまでは1人で作業を行い、他の業務と並行するために発行業務を翌日に持ち越すことがあり、その結果、お客様にご迷惑をおかけすることも。
そこで、請求書のWeb配信を導入し、業務の効率化を進めることを決めました。
-どのような課題をお持ちでしたか?-
課題1:手作業による印刷、封入封緘の自動化
導入前は、①印刷、②折り込み、③送付先の選別、④封入封緘、⑤投函といった作業をすべて1人で行っていました。③の送付先の選別においては、「請求書は不要だが明細書は欲しい」「各支店への請求書をまとめて本社に送ってほしい」といった取引先様の要望を、リストを見ながら毎締め日ごとに確認しながら対応する必要があり、多くの時間がかかっていましたね。月に400枚の請求書を処理していましたが、メールやFAX送付は10件ほどしかなく、ほとんどが郵送だったので非常に大変でした。
月4回の締め日のうち、特に2回の処理量が多く、ほかの業務も並行してやらなければいけないので、請求書の発行業務を翌日に回してしまうことも。ほかの業務が手薄になることや、社員の教育や業務支援に手が回らないこともしばしばあったと思います。
また、請求書や明細書を紛失された取引先様から再送を求められることも毎月数回あり、その都度FAXで再送するなどの二度手間が発生していました。
課題2:発送遅延やミスの解消による信頼維持
取引先様が希望する必着日から逆算して、請求書を発送しています。締め日から3日間で請求書の発送まで行うのですが、手作業が多く、必着日に間に合わないこともありました。
後納郵便を利用しているため、17時までに郵便局に持ち込む必要がありますが、発行処理が遅れて間に合わないことがあります。すると、後納扱いができず、その後、自分たちで切手を貼る作業が発生。
その結果、自分たちの負担が増えるだけでなく、発送が遅れ、取引先様から催促されることもありました。このような状況が続くと、取引先様からの信頼を失う恐れがあります。
課題3:作業者の精神的な負担の軽減
封入封緘作業を行う際、請求書の入れ間違いに対する不安が常にありました。
どれだけ気を付けていても、人の手で作業をしている以上、ミスが起こってしまう時も。請求書や明細書には金額が記載されているため、間違いが生じれば取引先様に不信感を与えかねません。
そういったことに神経をとがらせて作業をしていた結果、余計に作業の時間がかかっていたと思います。
「3つの課題」を解決する「かんたんぺパレス!」
-採用の決め手を教えてください-
すでにHCSさんから導入している、既存のターコイズ販売管理システムとの連携が可能だったことです。ターコイズ販売管理システムに取引先様のデータがすでに登録されており、請求管理も同システム上で行っていたため、新たな登録や設定の手間が大幅に省けました。
またこれにより、「かんたんぺパレス!」への販売管理システム上のデータの出力などが簡単に行えています。
さらに、HCSさんには何でもすぐに相談しやすかったというのも決め手の一つです。導入にあたって、取引先様にどうご案内をするかのアドバイスや案内文の例をいただくなどのサポートもしていただきました。
他社からの勧誘もありましたが、以前からお世話になっているHCSさんになら、「ペーパーレス化もすべてお任せしても大丈夫だろう」という安心感がありましたね。なにより、疑問や不安があるときは、顔を見て話を聞けることが嬉しいです。
-工夫された点を教えてください-
取引先様に請求書のWeb配信開始をお知らせする案内文です。
導入から実施までは、取引先様からのWeb配信開始の同意を得られるかとても不安でした。しかし、HCSさんの案内文作成のサポートもあり、サービス概要図を挿入するなど利用メリットが伝わるように工夫をしたことで、取引先様にも分かりやすい案内文が完成。
結果、快くWeb配信を承諾してくれる取引先様がほとんどです。「郵送に戻してほしい」といった声は今のところ一つもありません。
-苦労した点を教えてください-
導入を始めたタイミングが繁忙期である年末だったため、とても苦労しました。
各取引先様に、Web配信か郵送のどちらを希望するかといった文章を郵送、あるいはメール送信し、どの取引先様がどの方法での帳票送付を希望するのかといったリスト作成をする必要があったのですが、その返答がなかなかないとリスト作成も滞ってしまいます。おせち用の容器といった年末の商品の注文が殺到し、受注作業に時間がかかるのですが、それと同時に導入作業を進めていくのは、かなり大変でした。
また、いかにわかりやすくアカウント発行の案内文を作成するかということや、どうすればWeb配信を受け入れてもらえるかを考えなければいけなかったので、導入を始めたことを取引先様に周知する方法にも不安が。なかなか案内文を見てもらえない方もいらっしゃったので、何かを郵送するたびに毎回案内文を同封するなど、苦労しました。
導入効果・メリット
-取り組みの効果はいかがでしたか?-
効果1:4時間の作業がわずか3分に!時短効果
導入後、多くの取引先様がWeb配信を受け入れてくださいました。以前は、請求書の発行作業に半日以上かかっていましたが、今ではたった3分で完了。99%以上の時間を削減できたのは大きな効果ですね。
また時間にゆとりが生まれたことで教育やフォローに時間をかけることができるようになり、課の団結力にも繋がっていると思います。
さらに、送付方法の変更においては、担当者が管理画面上のボタンを一つ押すだけで、郵送からWeb配信に切り替えが可能なので、このような早い対応ができることも会社への信頼に繋がっているのではないでしょうか。
効果2:取引先への迅速な対応で満足度向上
請求書発行処理を3分に短縮できたことで、取引先様をお待たせすることはなくなりました。
請求書の紛失による再発行の二度手間も解消。私たちの業務が楽になって嬉しいというのはもちろんなのですが、同時に取引先様の満足度も上がっていることを実感しています。
効果3:ミスの心配ゼロ!ストレスフリーに
Web配信導入後も、引き続き郵送を希望される取引先様は一定数いらっしゃいます。社内で対応していた、印刷・封入封緘・郵送といった作業もすべてHCSさんにお任せすることにしました。
社内での作業がなくなったので、人為的なミスが起きる不安がなく、気がとても楽になりました。
以前は月4回の締め日が来るたびに「ミスをしてはいけない」というプレッシャーがあり、心が休まらなかったです。今では郵便局の配送時間に追われることも、作業時間に悩まされることもなくなり、安心して業務に取り組めていますね。
今後の展望
-今後、取り組みたいことをお聞かせください-
郵便料金が値上がりしたので、それをきっかけに納品書のペーパーレス化を進めたいと考えています。納品書も発送数が多く、締め日がある請求書発送とは違って納品するたびに発生するので、その作業も今後はなくしていきたいですね。
ほとんどの取引先様が請求書や明細書の電子化に賛同してくださり、紙発送に戻してほしいという声を聞くことはありません。しかし、周知が足りず、Web 配信にするか郵送にするか返答がまだなく郵送のままの取引先様もいらっしゃるので、効果的な周知ができるようもう少し頑張っていきたいです。
毎年課ごとに目標を立てるのですが、サポート課は「完全ペーパーレス化」を目標に。いつかはすべての帳票を電子化し、すべての取引先様にWeb配信の便利さを知っていただけるように、HCSさんの力を借りながら目標を達成していきたいです。
-インタビューにご協力いただきありがとうございました-
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- 課題
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- 効果
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