社内問い合わせ対応時間が50%短縮!“社員とお客様を守る” 安心の環境へ
事例|総合建設業のIT資産見直しで、計画的IT投資を実現した方法とは?
公開日: 2026.02.02
HCSNewsLetter 第256号
取材協力
総務部 次長 有澤 誠文 様
係長 野原 章裕 様
塩谷建設株式会社様について
[所在地]
富山県高岡市石瀬6番地の1
[事業概要]
総合建設業として、土木建築工事の施工、建設設計・監理、不動産関連事業、住宅事業、環境事業を展開。
幅広い事業領域による総合力で、お客さまのご要望にワンストップサービスで対応。創業70年の実績で、地域に密着した活動が強み。
IT資産管理の属人化や社内問い合わせの負担を解消するため、環境や運用体制の見直しを決断。しかし、自社だけでの改善は困難と判断し、問題点の洗い出しから改善策のロードマップ作成をアウトソーシングしました。
その結果、IT 資産の見える化と担当者の負担軽減を実現し、安心のIT環境を構築した事例をご紹介します。
- 課題
- (1)IT資産の見える化と最適化
(2)担当者の管理負担軽減と属人化解消
(3)安心 / 安全な事業継続とセキュリティ強化
- 効果
- (1)計画的なIT投資で、コストのムダを削減!
(2)問い合わせ対応時間が50%以上短縮
(3)社員とお客様を守る安心の運用に!
目次
担当者の属人化解消 / IT資産の見える化を実現するための「3つの課題」

総務部 次長 有澤 誠文 様
-検討のきっかけを教えてください-
従来の属人化した管理体制に危機感が高まり、対応が急務となったことがきっかけです。
システムを構築した担当者が退職し、その後はIT未経験の担当者がサーバ管理などを担うことになり、IT資産の管理業務は年々属人化が進行。サーバ構成や保守の依頼先すら分からない状態からのスタートで、どのベンダーに何を頼めばよいかも分からず、不安が大きくなっていました。
この属人化の影響で、担当者が不在になると業務が滞るリスクや、問い合わせ対応に追われて本来の業務に集中できない状況が続いていました。「このままではまずい」という危機感が全社的に共有され、ITインフラの見直しを本格的に進める決断に至りました。
さらに、会社の規模が拡大する中で、IT資産の管理やBCP対策などの基盤をしっかりと整備し、全社員が情報セキュリティに関する意識を高めていく必要も強く感じていました。
-どのような課題をお持ちでしたか?-
課題1: IT資産の見える化と最適化
IT資産の全体像が全く把握できていない状態が長年続いていました。サーバやネットワーク機器の選定・購入・設定は、以前の担当者が独自に進めており、設定内容や構成の記録もほとんど残されていませんでした。
そのため、「どの機器がどのような役割を担っているのか」、「現状のネットワーク構成がどうなっているのか」を把握できる人が社内にいない状況に。ベンダーからの保守や更新提案を受ける際にも、必要な情報が不足しており、適切な対応が難しい状態でした。
結果として、10年以上前の古い機器が使われ続けていたり、ライセンス管理が曖昧なまま放置されていたりと、IT資産の老朽化や管理不備が深刻化。さらに、ITコストの全体像も見えず、計画的な予算策定も困難な状況でした。
課題2:担当者の管理負担軽減と属人化解消
IT資産の管理は、総務部の担当者が1〜2名で対応しています。当社にはIT専門部署がなく、日常的な問い合わせやトラブル対応、PCセットアップ、ネットワーク障害への対応など、幅広い業務を限られた人数でこなさなければなりませんでした。特に、新入社員が多く入社する1月から3月は、PCセットアップ作業が集中し、IPアドレスの枯渇やネットワークトラブルが頻発。こうした問い合わせやトラブル対応には、原因を突き止めるのに1件につき2時間以上かかることも珍しくありませんでした。
トラブル発生時には、どこに問い合わせれば良いか分からず、ベンダーに相談しても他社を案内されるなど対応が迷走。管理業務や経理財務など他の業務も兼務しているため、IT関連の緊急対応で2時間以上取られるのは大きな負担でした。
また、IT関連の資料やマニュアルが整備されていなかったため、問題が発生すると「担当者に聞くしかない」という状況が続き、担当者不在時は業務が滞るリスクも高まっていました。問い合わせをする側も、される側も双方の負担が大きく、属人化により業務の継続性や効率性が大きく損なわれていました。
課題3:安心 / 安全な事業継続とセキュリティ強化
IT資産管理や運用体制の不備により、BCP(事業継続計画)やセキュリティ対策についても、より一層の強化が求められる状況でした。
例えば、サーバ室が河川近くの自社1階に設置されており、水害発生時のリスクを意識しつつも、十分な対策を講じるには至っていませんでした。今後の災害リスクに対応するため、より安全な運用体制の構築が必要だと感じていました。
また、社員からの問い合わせに迅速に対応できない状況が続いた結果、社員の自己判断に頼らざるを得ない対応が年々増加。ネットワークに繋がらない場合、個人のスマートフォンでテザリングを行ったり、固定IPアドレスを設定したりと、セキュリティ面で注意が必要な対応も見受けられました。
リモートワークの普及や会社規模の拡大に伴い、ITの知識習得やセキュリティ意識の底上げも急務となり、全社的な教育体制や運用ルールの整備を徹底する必要がありました。
「3つの課題」を解決する『IT資産・インフラ環境見直し支援サービス』
-採用の決め手を教えてください-
「どこを改善すべきか、問題点はどこにあるのか」という大まかなロードマップを示してくれたことが大きな決め手でした。その上で、課題解決に向けて3段階のステップに分けた具体的な提案をしてくれたことで、安心して取り組むことができました。
また、地域密着型企業のため、困ったときにはリモートで迅速に対応してくれる点や、日常的に営業担当が訪問してくれる点も信頼につながりました。価格面でも当社の要望をしっかりと汲み取った提案をしてもらえたため、スムーズに進めることができました。

総務部 係長 野原 章裕 様
-工夫された点を教えてください-
経営層や現場担当者とのコミュニケーションを密に取り、ITインフラ刷新の目的や必要性を丁寧に説明しました。特に、属人化やブラックボックス化していたIT環境の現状を「見える化」するため、HCSさんから提供してもらったチェックリストを活用し、現場の担当者と一緒に一つひとつ課題や現状を洗い出しました。これにより、経営層も現場も同じ認識を持ちながら進めることができました。
わからないまま進めてしまうと、再び属人化が起きてしまうため、疑問点や不安な点はその都度確認し、全員が納得した上で次のステップに進むよう心がけました。
導入効果・メリット
-取り組みの効果はいかがでしたか?-
効果1:計画的なIT投資で、コストのムダを削減!
これまではIT資産の全体像が把握できていなかったため、機器の更新時期やライセンスの有効期限などを正確に把握できず、適切なITコストの把握が困難でした。「IT資産の一覧化」に向けてHCSさんに支援してもらい、現状の構成や利用状況を見える化に成功。一覧化できただけでも、当社にとっては大きな効果があり、正確な現状把握によって危機的状態から脱却できました。
IT資産の見える化により、将来を見据えた投資計画の立案が可能となり、例えば「5年後にサーバ更新でどれだけの費用が必要か」といった具体的なロードマップが作成可能に。結果、予算策定や投資判断の精度が大きく向上し、計画的なIT投資が行える体制の基盤が整いました。今後もHCSさんに相談しながら、当社に合うサービスや効率的な運用環境の構築を進めていきたいです。
さらに、ライセンス管理や保守契約の更新漏れも防げるようになり、ITコストの最適化とコンプライアンス強化にもつながっています。
効果2:問い合わせ対応時間が50%以上短縮
従来は、トラブルが発生すると担当者が個別に対応し、復旧までに多くの時間と労力がかかっていました。IT資産の「見える化」により、問い合わせの対応手順が明確化。用件ごとに連絡すべきベンダーがはっきりしたことで、これまでのようにたらい回しにされることがなくなり、担当者も状況に応じて迅速で的確な指示が出せるようになりました。
さらに、トラブルや不明点があれば、まずはHCSさんの専任SEに相談できる体制が整ったことで、IT運用に統一感と安心感が生まれています。問い合わせをする側、される側双方のストレスが軽減され、組織全体の業務効率も向上。担当者は本来注力すべき業務に集中できるようになり、より付加価値の高い業務へリソースを振り分けられる環境が整っています。
この環境を活かし、マニュアルや運用ルールの整備を進め、担当者が不在の場合も社員が正しい手順で対応できる環境づくりを推進中です。業務停滞の防止、担当者の負担軽減、そして社員の自己判断によるリスク抑制につなげていきたいと考えています。
効果3:社員とお客様を守る安心の運用に!
今回の見直しは、単にシステムや設備を整えるだけでなく、”多くの取引先さまを守る” という意識を社内全体で共有するきっかけとなりました。
IT環境はお金をかければ一定の水準まで整備できますが、最も重要なのは社員一人ひとりの意識向上です。eラーニングや社内アカデミーを活用した教育プログラムの充実に注力し、日常的な意識向上を進めていきたいです。
また、現状をしっかり把握したうえで、セキュリティやBCP対策に不足している部分は、HCSさんに適切なサービスを提案してもらい、導入と体制強化を実現しました。例えばBCP対策の面では、サーババックアップを徹底し、万一水害などでサーバが水没しても復旧可能な仕組みを構築。さらに、HCSさんの専門SEによる管理や支援体制も整い、ランサムウェアなど最新の脅威にも安心して備えられるようになりました。
今後の展望
-今後、取り組みたいことをお聞かせください-
リモートワークなどの場所を選ばない多様な働き方に対応できるよう、運用体制の強化・堅牢なセキュリティの環境構築を目指して継続的に取り組んでいきたいです。特に、端末管理の仕組みを整備し、どこからでも安全に業務ができる環境づくりを目指します。
また、RPAやAIの活用などでさらなる業務効率化を推進したいです。そのために、全社員が最新のIT知識やセキュリティ対策を身につけられるようサポートし、継続的な学びの機会を提供することで、組織全体のITレベル向上を図りたいです。
-インタビューにご協力いただきありがとうございました-

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