手作業による精神的負担から解放!シンプルな勤怠管理の方法とは?

クラウド型勤怠管理・給与計算システムの連携で、自動化・効率化に成功した事例

公開日: 2022.11.01

HCSNewsLetter 第217号

取材協力

経理総務担当 総括次長 稲垣 孝子 様

北陸砂糖株式会社様について

[所在地]
(本社)富山県富山市問屋町1丁目10番1号

[事業概要]
砂糖、小麦粉、油などの食料品卸売業

北陸砂糖株式会社様 Webサイト

 1956年の創業以来、製糖・小麦粉・食用油・でんぷん・糖化製品・農産乾物などを、お客様にお届けする、北陸砂糖様。柔軟できめの細かい物流対応で、お客様のニーズにこたえています。今回、既存の設備を活用することで、勤怠管理システムをスムーズに導入し、よりシンプルな管理業務を実現した成功事例をご紹介します。

課題
(1)勤怠管理の業務効率化
(2)勤務実績に即した正確な給与支給
(3)社員の勤務状況に対する意識向上
効果
(1)期日に迫られるプレッシャーがゼロに
(2)信頼性の高い勤務実績が集計可能に
(3)勤務状況がいつでも参照可能に

目次

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シンプルな勤怠管理を実現するための「3つの課題」

経理総務担当 総括次長 稲垣 孝子 様

-検討のきっかけを教えてください-

 昨年、社屋入口に検温器を設置したことがきっかけです。社員は出退勤時に体温を計測。「検温器に記録される計測時刻=出退勤時刻」として活用できれば、社員に負担なく、リアルタイムな勤怠把握ができると考えました。

-どのような課題をお持ちでしたか?-
課題1:勤怠管理の業務効率化

 以前はカードに印字するタイプのタイムレコーダーを使用しており、手作業でかつ属人化していた勤怠管理業務を効率化したいと考えていました。

 

 勤怠締め後、タイムカードを見ながら各社員の勤務時間を手計算し、Excelに記録したり、申請諸届と勤怠実績を見比べて間違いがないか目でチェックしたりしていました。毎月半日程度はかかっていましたね。給与計算・支給の期日に追われながら、約1~2営業日以内に、50数名分のデータを私が一人で集計しなければいけません。作業にかかる時間以上に精神的な負担を感じていました。

 

 休暇等の申請時は、申請者が、①経理総務のところに申請用紙を取りに行き、②必要事項を記入し、③上長にハンコをもらい、④経理総務に提出する、といった運用です。申請者にとっても、煩わしかったと思います。

課題2:勤務実績に即した正確な給与支給

 勤務実績を正確に記録・管理できる環境が必要でした。正確に給与を支給するためです。タイムカードの運用では、勤務実績を手計算していたので、打刻の読み間違いや計算間違いなどが発生する可能性がありました。もし勤務実績の計算が違えば、給与計算の結果も違ってきます。

課題3:社員の勤務状況に対する意識向上

 社員が自身で勤務実績を確認し、アクションを起こせる環境が必要と考えていました。以前は紙のタイムカードと申請書を使っていたので、勤務実績は社員の手元に残りません。残業時間は締めてみないと分からず、結果を共有する方法もありません。だれが・いつ・どれだけ残業が発生したのか、本人も上長も振り返ることができませんでした。

 

 社員から有休残の問い合わせを受けることがありました。社員への有休取得を促すために、3ヶ月に一度、Excelで有休取得状況の管理表を作成し、上長にも共有していました。そうしないと、有休消化が進まなかったのです。

「3つの課題」を解決する「クラウド型勤怠管理システム」

-採用の決め手を教えてください-

 当社が以前から利用している、HCSさんの「給与システムとの相性が良い」「柔軟にカスタマイズできる」点です。

 

 営業部門はみなし残業の手当を支給していますが、みなし分を超過する残業が発生した場合は、超過分を時間外手当として支給しています。以前は手計算していましたが、勤怠管理と給与のシステムが連携し、就業規則に沿った労務管理をシステム化できるのは、大きなポイントでした。

 

 「検温器の体温計測時刻データを、勤怠実績として流用したい」とHCSさんに相談したところ、勤怠管理システムに取り込む方法を検討し、手順も作成してくださいました。

 

 また、勤怠管理システムの本運用にあたっては、本社と高岡店の2箇所で、一般向け・上長向け・管理者向けに分けて勉強会を実施していただき、大変助かりました。

-工夫された点を教えてください-

 配送部門は勤務体系が複雑なので、システム上での管理は難しい、と半ばあきらめかけていましたが、HCSさんと打ち合わせを重ね、システム化に成功しました。

 

 正社員・嘱託社員・パート社員など、雇用形態により勤務時間が違います。時には、祝日出勤などのパターンもあります。土曜日は月1回出勤日があり、1ヶ月以内に平日で休暇を取得しなければいけません。複雑な勤務体系を管理するために、カレンダーを20パターン程つくって選択できるようにしました。パターンに当てはまらない場合は、必要に応じて既存パターンを修正して対応することにしています。

導入効果・メリット

-取り組みの効果はいかがでしたか?-
効果1:期日に迫られるプレッシャーがゼロに

 20日締め後に毎月半日ほどかかっていた勤怠締め処理が、15分程度になりました。残業時間の計算や、打刻と申請の不整合チェックはシステムがしてくれます。時間短縮以上に「勤怠締め処理が期日に間に合わないと給与支給できない」というプレッシャーから解放されたのは大きな効果ですね。精神的に楽になりました。

効果2:信頼性の高い勤務実績が集計可能に

 検温器から取得したデジタルの打刻情報を使って、自動的に勤務実績を計算してくれるので、打刻の読み間違いや計算間違いの心配がありません。営業部門のみなし残業超過分も自動で計算してくれます。手計算がなくなったおかげで、勤務実績に応じた給与を、間違いなく支給できるようになりました。

効果3:勤務状況がいつでも参照可能に

 PCのブラウザで、社員がいつでもリアルタイムに勤務状況を確認することができます。有休消化状況も確認できるので、社員からの問い合わせは無くなりました。Excelで有休取得状況の管理表を作成する必要もなくなりました。社員が各自で状況を確認し、計画的に年休取得するよう意識が変わったと思います。

 

 上長にとっては、組織の勤務実態がいつでも見えるようになり、業務改善の材料にできるのではないでしょうか。特に、配送部門は残業の波や偏りが見えているようなので、傾向分析・業務改善に活用してほしいですね。

今後の展望

-今後の展望を教えてください-

 以前は、勤怠締め処理のプロセスが煩雑で、別の誰かに業務をお願いすることができず、属人化の状況でした。今は勤怠管理システムのおかげで、プロセスがシンプルになり、業務を引き継ぎやすい環境になりました。今は人材の問題などですぐには取り組めませんが、近い将来、経理総務部門の人材を育成して属人化を解消し、何かあっても業務継続できるようにしたいですね。

-インタビューにご協力いただきありがとうございました-

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