1日最大75分の情報共有を数分に!生産進捗の見える化で迅速な受注判断を実現
【菓子製造業の事例】販売管理システム導入・生産進捗管理・生産計画・在庫管理・販売機会の拡大
公開日: 2026.11.02
HCSNewsLetter 第265号
取材協力
常務取締役 荻澤 将徳 様
営業部 部長 寺松 和也 様
有限会社ゆきや様について
[所在地]
石川県白山市旭工業団地北部地区3街区1
[事業概要]
石川県白山市を拠点に、観光土産品向け菓子の製造・卸売を手掛ける菓子製造業。
「人にあげて喜ばれるお菓子を石川から全国へ。」を理念に、ワッフルクッキーやクッキー、サブレなど多彩な商品を製造。企画から開発・製造までを一貫して手掛け、「小ロット・短納期対応」を強みとし、お客様のニーズに合わせた商品づくりと徹底した品質管理で、全国の観光土産市場を支えている。
石川県を拠点に菓子製造業を営む有限会社ゆきや様が、販売・生産管理業務の効率化を実現された事例をご紹介します。
以前は、受注状況や生産進捗をアナログな方法で管理しており、工場-事務所間での情報共有に多くの手間がかかっていました。そこで、『ターコイズ販売管理 V5クラウド』の導入により、受注状況・包装指示・生産進捗などをリアルタイムで把握できる環境を整備。担当者の負担軽減に加え、急な追加注文にも迅速に対応できるようになり、強みである「小ロット・短納期対応」をさらに強化しました。
- 課題
- (1)工場と事務所をつなぐ情報共有基盤の構築
(2)短納期対応を支える生産進捗の見える化
(3)データ活用による生産計画と在庫管理の効率化
- 効果
- (1)1日最大75分の移動 / 転記を削減!本来業務へ注力
(2)追加注文に即応!迅速な受注判断が可能に
(3)経験頼りの生産計画を標準化!安定供給へ
目次
生産進捗の見える化と生産計画の効率化を実現するための「3つの課題」

常務取締役 荻澤 将徳 様
-検討のきっかけを教えてください-
昨年1月の新工場への移転をきっかけに、今後の売上拡大や生産量の増加を見据えた業務体制の見直しを始めました。
これまで、売上管理や一部の請求書発行のみをシステム化しており、受注情報の共有や生産指示、販売実績の集計などは紙やExcelを中心に運用。
今後さらに受注件数が増加した場合、紙やExcelを中心とした運用では業務負荷の増大が避けられません。増えた業務を人員の追加だけで補うのではなく、まずは業務の標準化・効率化による仕組みづくりが必要だと考えていました。
そのような状況の中、コンサルタントから「現在の売上規模であれば、システム導入による効果が十分期待できる」と助言を受け、同業他社への導入実績が豊富なHCSへ相談。販売管理システムの導入に向けた検討を本格的にスタートしました。
-どのような課題をお持ちでしたか?-
課題1:工場と事務所をつなぐ情報共有基盤の構築
毎日の受注情報共有を紙とホワイトボードで行っていたため、情報伝達に多くの手間がかかっていました。
以前は、総務担当者が、事務所で受けた注文内容を工場内のホワイトボードへ手書きで転記。記載内容を包装指示として活用していました。そのため、受注後の数量変更や追加注文が発生するたびに、工場へ足を運び、内容を書き換える必要がありました。
当社は食品製造業のため、工場に入る際は帽子を着用するなど、衛生管理上の準備も必要です。ホワイトボードへの記入や確認を終えて戻るまで、1回あたり約15分を要し、総務担当者は通常でも1日2回、多い日には5回ほど工場と事務所を往復。情報共有のために1日最大75分を費やし、その度に業務を中断しなければならず、大きな負担となっていました。
また、繁忙期は受注件数そのものが増えるため、ホワイトボードの更新回数も増加。今後の売上拡大を見据える中、人が移動して情報を伝える運用では限界があり、情報共有方法の見直しが急務でした。
課題2:短納期対応を支える生産進捗の見える化
工場の生産状況をリアルタイムで確認できず、急な追加注文や変更などへの迅速な受注判断が難しい状況でした。
当社は全国47都道府県への出荷に対応し、「小ロット・短納期対応(最短当日~翌日出荷)」を強みとしており、お客様からは急ぎの追加注文や納期確認に関するお問い合わせを多くいただきます。通常時で月20件程度、お盆前などの繁忙期には月50件程度寄せられることもあります。
しかし、生産状況を把握するためには実際に工場へ足を運ぶ必要があり、「今日中に出荷できるのか」「追加注文を受けられるのか」といった判断を即座にできませんでした。実際には生産能力に余裕があっても受注判断が遅れ、販売機会を逃すこともあり、自社の強みである「小ロット・短納期対応」を十分に活かせないことが課題となっていました。
課題3:データ活用による生産計画と在庫管理の効率化
販売実績をもとにした生産計画の作成や、資材発注に必要な情報を迅速に把握できず、多くの業務が担当者の経験や手作業に依存していました。
当社では、2週間先までの製造予定をまとめた「月間製造予定」を営業部長が手作業で作成。生産計画時は、「生地別の販売実績」や「生地在庫」を確認しながら計画を立てています。お盆や年末年始などの繁忙期に向けては、予約状況も踏まえながら生産計画を毎日見直す必要があります。
しかし、旧システムでは運用実態に合った実績集計ができませんでした。生産計画に必要な生地別の販売実績を把握するために、毎度、商品別の販売実績データをもとに数量を電卓で算出する必要がありました。資料作成だけで丸1日かかることも。繁忙期には毎日この作業が必要なため、担当者にとって大きな負担となっていました。
また、副資材や外装資材についても統一した管理基準がなく、Excelやノートなど担当者ごとに異なる方法で管理。発注タイミングも個人の経験や判断に依存していたため、生地は準備できているにも関わらず包装資材が不足し、商品を出荷できないケースも発生していました。
「3つの課題」を解決する『ターコイズ販売管理 V5クラウド』
-採用の決め手を教えてください-
同業の菓子製造業でシステム導入の実績があり、当社の業務を理解したうえで提案してもらえるという安心感があったことです。
当社は、受注内容に応じて必要な分だけを製造・出荷する運用や、短納期・小ロット対応を強みとしているため、一般的な販売管理システムでは現場に合わない部分もあるのではないかという不安がありました。しかし、HCSは業界特有の業務を理解したうえでお話ができたため、安心して相談することができました。
また、当社の要望をそのままシステム化するだけでなく、「この運用だと将来的に困りませんか」「この機能があった方が現場で使いやすいのではないですか」といった提案を積極的にいただけたことも大きかったです。実際に導入された機能の中には、当社だけでは思いつかなかった必要な機能も複数あり、業務全体を見据えたアドバイスを受けながら導入を進めることができました。
-工夫された点を教えてください-
システム導入にあたっては、経営層だけでプロジェクトを進めるのではなく、実際にシステムを利用する総務や営業、現場担当者にも打ち合わせへ参加してもらいました。
打ち合わせでは、画面レイアウトや表示する文字数など、現場ならではの具体的な要望を確認。後から修正するのではなく、「追加費用がかかっても最初から使いやすいものにする」という方針で進めました。
また、本格導入前には試験運用も実施。PC操作に不慣れな工場作業員がシステムへ慣れられるよう、簡易システムを使った運用からスタートしました。さらに、工場で実際に利用する大型モニターを活用し実績登録などのタッチ操作を練習する中で、見えた課題は本格導入前に改善。導入当初は工場作業員がタッチ操作に苦労する場面もありましたが、運用実態に合った操作画面レイアウトで本稼働を迎えられ、現在では工場担当者自身がシステムへ情報を入力できるまで定着しています。

営業部 部長 寺松 和也 様
導入効果・メリット
-取り組みの効果はいかがでしたか?-
効果1:1日最大75分の移動 / 転記を削減!本来業務へ注力
『ターコイズ販売管理 V5クラウド』と大型モニターを連携し、受注情報や包装指示を工場と事務所でリアルタイムに共有・編集できる仕組みを構築。1日約75分の移動・転記などの非効率業務を削減しました。
以前は、FAXや電話で受けた注文内容をホワイトボードへ手書きで転記していましたが、システム導入後は受注内容をもとに包装指示を自動出力し、工場の大型モニターへ表示。「どの商品を何ケース製造するのか」「どの商品を優先して包装するのか」といった情報を、工場と事務所が同じタイミングで最新の包装指示を確認できるようになりました。
受注後の数量変更や追加注文が発生した場合も、変更内容が即座に反映されるため、総務担当者が工場へ出向いてホワイトボードを書き換える必要はありません。以前は多い日には5回ほど発生していた工場と事務所間の往復が大幅削減。最大で1日約75分の移動に費やしていた時間が削減され、総務担当者は受注対応や事務業務へより多くの時間を充てられるようになりました。
また、工場では最新の包装指示や製造予定を大型モニターで確認できるため、電話や口頭による確認作業も減少。情報伝達を人に依存しない運用へ切り替えたことで、受注件数が増加する繁忙期でもスムーズに情報共有できる体制が整っています。
効果2:追加注文に即応!迅速な受注判断が可能に
工場の生産状況をリアルタイムで把握できるようになったことで、追加注文や納期問い合わせへの対応力が向上しました。
工場担当者が製造実績を入力すると、その情報が即座にシステムへ反映。営業担当者や総務担当者は事務所にいながら「どの商品をどこまで製造しているのか」をすぐに把握できるようになりました。以前は夕方まで把握できなかった生産余力を、現在は数分程度で確認できています。
その結果、急な追加注文や短納期対応の相談に対しても、その場で受注可否を判断可能に。「今日中に出荷できるか」「追加注文を受けられるか」といったお客さまからの問い合わせにも迅速に回答できます。
特にお盆前などの繁忙期においては、お客さまからの急ぎのご相談が多く、生産余力の把握・受注判断のスピード化によって、これまで逃していた販売機会の確保にもつながっています。当社の強みである「小ロット・短納期対応」を、より確実に提供できる体制が整いました。
効果3:経験頼りの生産計画を標準化!安定供給へ
『ターコイズ販売管理 V5クラウド』導入後は、生産計画に必要な生地別の販売実績を把握できるようになり、生産計画業務の効率化と精度向上を実現しました。商品別だけでなく生地別の販売実績もシステム側で集計できるようになり、繁忙期に向けた計画業務の効率化と精度向上につながっています。
以前は、販売実績や在庫状況を確認しながら「月間製造予定」を手作業で作成しており、資料作成に丸一日かかることもありました。『ターコイズ販売管理 V5クラウド』導入後は、生産計画に必要な実績を確認しやすくなり、資料作成時間を4時間短縮。お盆や年末年始などの繁忙期に向けた生産計画づくりを効率的に行えるようになっています。
過去の販売実績を参照しながら「どの商品をどれだけ製造するか」を検討可能に。担当者の経験や勘に頼ることなく、生産計画業務の標準化が進んでいます。なお、生地別の在庫数量については、今後システムを活用して生地在庫を確認できる運用を検討し、生産計画のさらなる精度向上につなげていく方針です。
また、資材管理についてもシステム化を進める基盤が整いました。将来的には、副資材や包装資材の在庫状況を可視化し、一定数量を下回った際にアラートを通知する仕組みの導入も検討しています。包装資材が不足して出荷できないといった事態の未然防止や、繁忙期における安定した商品供給の実現を目指しています。
今後の展望
-今後、取り組みたいことをお聞かせください-
今回のシステム導入により、受注情報や生産進捗、販売実績をリアルタイムで把握できる環境が整いました。これらのデータを業務効率化だけでなく、営業活動や商品企画にも積極的に活用していきたいです。
「どの地域で商品が売れているのか」「どの商品が伸びているのか」といった販売動向データが蓄積されれば、営業目標の設定や販売戦略の立案に活用するだけでなく、販売数が落ちている商品の見直しや新たな商品企画にも役立てられると考えています。
当社の強みである「小ロット・短納期対応」をさらに強化するため、今後もシステム活用の幅を広げていく方針です。受注件数が増加しても安定して商品を供給できる体制を整えながら、営業活動・生産活動の両面で継続的な改善に取り組んでいきます。
-インタビューにご協力いただきありがとうございました-

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導入サービス
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- 導入サービス:ターコイズ販売管理 V5
- 課題
- (1)月末業務の集中と残業の常態化を解消
(2)分断した各拠点6システムの情報一元化
(3)紙と手作業に頼った運用からの脱却
- 効果
- (1)月末業務を平準化し、残業ゼロを実現!
(2)標準化の重要性に気づき、全社運用統一へ
(3)ペーパーレス化で情報活用しやすい環境に
二度手間ゼロで伝票作成スピードアップ!業務負担軽減で働きやすい環境へ
- 導入サービス:ターコイズ販売管理 V5 クラウド
- 課題
- (1)仕入 / 売上伝票の二重入力による業務ロスの軽減
(2)伝票作成時の入力ミスと請求漏れの防止
(3)毎日の締め作業からの解放
- 効果
- (1)業務間連携により二重入力の撤廃
(2)注意事項の見える化で業務効率化
(3)分業体制で柔軟な運用へ
伝票作成スピードと在庫管理の精度UP!人に頼る運用から、仕組みで支える体制へ
- 導入サービス:ターコイズ販売管理 V5 クラウド / 検品君
- 課題
- (1)得意先別単価の紙運用廃止
(2)在庫情報の見える化と出荷作業の見直し
(3)手書きの送り状 / 荷札シールからの脱却
- 効果
- (1)売上伝票作成のスピード向上!
(2)正確な在庫管理で誤出荷防止に
(3)手書き運用の廃止で、納品書発行が最長7日→即日対応!


