日々増加する「未知の脅威」、今とるべきセキュリティ対策とは?

次世代クラウド型エンドポイントセキュリティ機能による、サイバー攻撃対策強化の成功事例

公開日: 2022.09.01

HCSNewsLetter 第215号

取材協力

総務部 部長 青崎 慶一 様

株式会社JA建設エナジー様について

[所在地]
(本社)石川県金沢市古府1丁目217番地

[事業概要]
JAホーム(住宅新・増改築、リフォーム、エクステリア等)の設計及び施工、白蟻駆除、石造加工・一般建設工事の設計及び施工
LPガスの運送、販売、設備工事、保守点検、石油製品の販売

株式会社JA建設エナジー様 Webサイト

 燃料関連事業と併せた、総合的な建設プロデュースのビルダーである、株式会社JA建設エナジー様。既知の脅威にしか対抗できない、旧来のセキュリティ対策から脱却し、「もう一段階上」の対策を実現された成功事例をご紹介いたします。

課題
(1)未知の脅威への対策
(2)危険なWebサイトへのアクセス制限
(3)セキュリティ対策の状況把握
効果
(1)人手をかけず、対策はより強固に
(2)社員が安心できるWeb環境に
(3)対策状況が一目瞭然に

目次

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セキュリティ対策のレベルアップを実現するための「3つの課題」

総務部 部長 青崎 慶一 様

-どのような課題をお持ちでしたか?-
課題1:未知の脅威への対策

 以前使用していたセキュリティ対策ソフトは、定義ファイルを利用するパターンマッチング機能のみ。巷で被害が増加しているランサムウエアなど、巧妙な手口で未知の脅威が身近に迫っている実感がありながら、対策ができていませんでした。

 

※パターンマッチング:検査対象をパターンファイルと呼ばれる既知ウイルスのリストと照合し、ウイルスの検出を試みる手法。

課題2:危険なWebサイトへのアクセス制限

 

 業務外の危険なWebサイトにアクセスしてしまうリスクがありました。

 

 業務上、Webサイトへのアクセスはどうしても必要です。ただ、アクセス先は個人の判断に任せていました。JAグループとして、アクセスしてはいけないWebサイトがいくつか指定されているのですが、そのこと自体を知らない社員もいます。また、それらのWebサイトにアクセスされたかどうかを把握することはできません。業務外のWebサイトへのアクセスを制限しなければ、と考えました。

課題3:セキュリティ対策の状況把握

 クライアントPCやサーバには、セキュリティ対策ソフトをインストールしていましたが、その方法ではどの端末がどのような脅威にさらされていたのか、またどう対処されたのか、把握できませんでした。セキュリティ対策の状況が目に見えないのは、すごく不安でしたね。

-検討のきっかけを教えてください-

 2021年に入ってから、怪しいメールが目立つようになり、社員からの相談が増えたことがきっかけです。

 

 「不審なメールは開かない」「何かおかしいと思ったら、パソコンをネットワークから切断する」といった全社ルールを周知しました。その後も怪しいメールは後を絶たず、なかには巧妙な「なりすましメール」も。エモテットによるセキュリティ事故のニュースを目にする機会も増え、『他人事ではない』と強く感じるようになりました。そこで『セキュリティ対策のレベルをもう一段階上げないといけない』と考えたのです。

 

 セキュリティ対策ソフトのライセンス更新期限が、数カ月後に迫っている状況でしたが、それまでに対策を変更することになりました。

「3つの課題」を解決する「次世代型エンドポイントセキュリティ対策」

-採用の決め手を教えてください-

 

 新たなセキュリティ対策の検討で重視したのは「運用面」と「費用面」でした。セキュリティ対策の運用管理に割ける人員が限られているため、対策強化により手間が増えることは避けたかったのです。また、費用面でも従来のセキュリティ対策にかかっていた費用と変わらない程度に抑えられることが条件でした。

 

 HCSさんに相談したところ、すぐに条件に合うクラウドサービスを紹介してくださいました。検討の時間が限られている状況でしたが、迷うことなく決めることができました。

 また、新ソフトへの切替作業を、HCSさんが代行して、当社の負担を軽減していただけることも決め手になりました。当社は、本社を含め13拠点、PCが約60台あるので、当社の人員だけでは対応できませんでした。HCSさんには各拠点に出向いていただき、新ソフトへの切替期間も限られていた中で、スピーディーに対応していただき大変助かりました。

-工夫された点を教えてください-

 

 

 Webサイトのアクセス制限については、業務に支障が出ない設定になるよう、工夫しました。

 

 新ソフトへの本切替前に、1ヶ月程度のトライアル期間を設け、部長数名に、新ソフトが持つ標準的なWebフィルタリング機能を試してもらいました。「ギャンブル」や「投資」など、カテゴリによるざっくりとしたフィルタリングによるアクセス制限ですが、最初は結構ブロックされましたね。トライアルの中で、業務に必要なWebサイトを個別にアクセス許可し、フィルタをチューニングしました。

 

 新ソフトへの本切替後にブロックされた、業務上アクセスが必要なWebサイトについては、都度申請制で個別にフィルタをチューニングする運用にしました。

 

 JAグループとして指定されていたWebサイトへのアクセスも、ブロックできるようになりました。

導入効果・メリット

-取り組みの効果はいかがでしたか?-
効果1:人手をかけず、対策はより強固に

 振る舞い検知機能のおかげで、従来のパターンマッチングでは捉えられない未知の脅威を、「怪しい挙動」で検知できるようになりました。以前より機能レベルが上がったことは間違いありませんが、私が最も強く実感できた効果は、運用管理の手間を増やすことなく、対策を強化できたことです。あらゆる脅威を、ソフトがすべて自動で検知・対処してくれるので、人手がかかりません。脅威の危険度を高・中・低で教えてくれますが、危険度に関係なく自動で対処してくれるので、当社で対策を考える必要もありません。

 

※振る舞い検知:検査対象のプログラムを実行し、その振る舞いによってウイルスかどうか判断する方法

効果2:社員が安心できるWeb環境に

 

 業務外のWebサイトにはアクセスできなくなったので、社員ができるWeb環境が整いました。

 

 アクセスがブロックされると、本人の画面にも警告されるので、社員のセキュリティ意識にも変化があったように感じられます。ブロックされると、管理者である私にメール通知されます。切替当初は、メール通知が1日に2~3通ありましたが、今では週に1~2通程度です。フィルタのチューニングによる効果もありますが、怪しそうなWebサイトにはアクセスしないよう、各社員が注意するようにもなったのではないか、と思っています。

 

 通知メールを受けて、私が当事者へ連絡し、アクセス先のWebサイトや利用目的などをヒアリングします。これは、注意喚起というよりも、社員とのコミュニケーションが目的です。なるべく業務に支障が出ない対応を心がけています。

効果3:対策状況が一目瞭然に

 セキュリティ対策の状況が、クラウド上で一元管理できるようになり、しっかり対策している実感が持てるようになりました。脅威が検知・対処されると、管理者である私にメール通知されます。脅威をゼロにすることはできませんが、どのPCがどのような脅威にさらされて、どう対処されたのか目に見えるので、安心感があります。

今後の展望

-今後の展望を教えてください-

 8月に、石川県は記録的な大雨に見舞われ、河川の氾濫や床上浸水も確認されました。幸い、当社の拠点で水害はありませんでしたが、各種災害に備えてBCP対策が必要と感じています。今回はセキュリティ対策を強化しましたが、次は本社に設置しているサーバなど、IT資産の災害対策を検討したいですね。

-インタビューにご協力いただきありがとうございました-

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